リヒャルト…[ この異常事態とも言える場面で、しかし、リヒャルトに、怯えの気配はない。>>23迫る獣の如き爪が、その身を傷つけても、光を手に立ち向かう姿に、男は拳を握りしめた。>>24 ]忘れるな、お前は、お前達は、一人じゃない。[ 男の手は、胸のポケットに、その視線は、リヒャルトから、彼を見守り続ける少女へと動き>>15 ]大地の欠片に 宿りしは 優しき温もり願いを糧に 舞い散るは 守りの羽根光の絆 闇祓う夜明けを呼ぶ[ 青い闇に、届かぬ呪歌《うた》が、遠く響いた。** ]