― 宿屋談話室 ―
[フリーデルの遺体もシーツで包み、倉庫に安置してあるゲルトの隣へ。自分がすべきことを終わらせると、談話室に向かった。]
……。
[朝食を口にするヤコブを見ると、ほんの少し安堵の表情を浮かべる。昨日は紅茶も断っていたから。
だがそこへヤコブがジムゾンについてペーターに質問する声>>27が聞こえたので、横からだが声をかけた。]
ヤコブは昨日の騒ぎに気付いていなかったのか。
実はジムゾンは、昨日自発的に宿屋から外に出て行った。おそらくもう此処へは戻ってこないつもりだろう。俺は何があったか直接見ていないので、詳細はペーターに聞いて欲しい。
[ジムゾンの名前を口にするときは、さすがに目を伏せて沈痛な面持ちになりながらも、自分が言うべきと思っていることは説明した。]