[「……結構堪えるんだよなあ。」という呟きは、
普段の気丈に振る舞う彼女らしかぬ台詞に思えて、
彼女の抱える過去も思いも少女は分からず、
掛ける言葉なんて見つかる筈もなかった。
シスターだけではなく、神父もまた、
人ならざるものについて存在を信じていたようだった。>>0:364
彼の居た最果ての村について少女は何も聞いた事は無い。
ひとならざるもの、じんろう、
まるでお伽噺に出てきそうだね。と皆の前で少女は言ったが、]
そのまま絵本の住人でいて、
リズやみんなの世界を壊さないでくれたら良いのに。