[全員がカシムの血を啜っている光景に眉を顰める。…これでは死ぬかもしれん、と思った瞬間 自分達は「死なない」のだと脳裏で囁く声がした。
…ああ。カシムは死なない。
ただ、活動はしばらく出来ないだろう。そして、苦しいだろう…
生命活動を続けるという意味で「生きる」事に努力はいらない。
…自分の望む活動をできるかどうか それに尽きる
たっぷりと血を補給して、生き返ったような気持ちになる。
飢えは満たされ、渇きは癒され、カシムを犠牲に自分は…
罪悪感は不思議と浮かんで来なかった。
自分の為すべき事をしたまでだ。
そんな考えが浮かんでいた]
…私も傲慢になったモノだ…。