― 月の舞台 ―[対戦相手であるヴィンセント>>27の目の前に立つ。優美な一礼の仕草を真っ直ぐな天色の瞳で見詰め、すらりと述べられる口上を聞く。残念なのは、それらを受けて礼を返す、と言う知識と経験がメルヒオルにはないこと]いくよ。[魔力を繰り、ランスを原寸大へと戻し柄を握る。ごく短い言葉だけを向けて、メルヒオルは水晶の床を蹴った*]