人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


正規軍兵士 ダーフィト

― サクソー川/橋の西→ ―

[ 駆け抜けようとする騎馬小隊を、弓騎兵は見逃しはしなかったろう。
狙いを絞られれば、避けきれず転倒した馬から落ちた者、鎧で庇えぬ場所に弓を受けて、倒れた者もあったか ]

ちっ!揃いも揃って、いい目をしてやがる。

[ 恐らく彼等の大半も軍人ではない、まるで集団で狩りをするかのように、蛇行する馬の行く手を個々に予想し、自然に息を合わせるかの如き斉射は、訓練された弓兵より、余程脅威に思われた ]

無理はするな!逃げ切れなければ退け!

[ 背後の部下に向けて声を張り上げながら、それでも先頭を走る自身は、その馬足を緩める事は無い。
鎧は身に着けていたが、視界を確保するために兜は被らずにいるその首筋を、矢の一本が、掠めた ]

く...は...!あ、ぶねえな...。

[ 傷を確かめる暇はない、ただ痛みの度合いと首から背へと流れる血の感触で、掠り傷と判断して、そのまま駆ける ]

(29) 2016/02/15(Mon) 01:32:56

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