[永遠の封印……不老不死故に滅びぬ我らは一度閉まれば外から開けぬ限り二度と出られぬ棺に閉じ込められる刑罰のこと。深い眠りの中、世に彷徨うことを許されぬ人であれば死刑に等しい最も重い刑罰である。ほぼ誕生したばかりの若き吸血鬼であっても罪は罪、我は封じるべき存在だと自らも悟っておった。刑も言い渡されておらぬのに自らその棺へ入ろうとしたその時。我が手を止めて、人の世を見よと。人の世から多くを学べ、眠りは許さんと我を放ったのは始祖と呼ばれる吸血鬼。]