休憩にするところだったから構わないわ。
[仕事中だと思ったのだろう。
辞去しようとするのを紙コップを渡して引きとめた。
迷っている様子には、椅子に座って聞く体勢を見せることで
話し出させるように仕向ける。]
……それは心配ね。
サシャ本人に自覚はあるの?
[両手でコップを持ってカシムの相談事を聞くと、
対象は本人ではなく同室であるサシャの事だったらしい。>>27]
どんな風に魘されているか分かる?
自覚がないようなら、魘されている時に起こしてはみた?
[軍の医療班は職業柄メンタルケアも担っているから
一番早い解決策は、医務室で診てもらう事であるのだが、
こうして相談を持ちかけてくれたのだ。
すぐに医務室に連れて行くのもと、サシャの様子を尋ねる。]
女性特有の悩みもたしかにあるけど……
カシム君になら話してくれるかもしれないわね。
廊下でたまに見かける二人の様子は随分と気安く見えたから
サシャもカシムなら口を開くかもしれない。
医務室の選択肢も提示した上で、
どうしたい?とカシムの意志を確認するように訊ねた。*]