[数人の部下と共に森の奥へと逃げていく上官の後姿を見送る。ミヒャエルが護衛をするのがいいのだろう。けれど足止め役も必要で、それを部下に任せてしまったなら、きっとその部下は生き残れない。ならば自分が残るべき。ミヒャエルならば、幾らかなりともこの状況でさえ生き残れる可能性はあると自負がある。 ライフルの届く射程ギリギリ、射線は通る位置。木の陰に半分身を隠しながら、待つ。 どこかで女性と勘違いされてるなんてことは当然知る由もないのだった*]