ー第2エリア・レストラン付近ー
[スノウちゃんと別れ、商業施設が建ち並ぶ区画をレストランに向かって歩いていると、メインサロンの方へと足を向ける一人の男の姿>>24 が目に入る。
10代前半からこの船にだらだらと乗っているから、知り合った人は多いはず。
……警備員として働いていた彼に似ているけれど……と、思いながら、声を掛けてみることにした。]
違ってたらごめんなさい。
もしかして……マーティン?
[桃色の珍しい翼をもつ小鳥。
可愛らしい花弁の鮮やかな色を持つシレネという花の名のを思い出しながら、そう尋ねる。
ふわふわな毛並みを撫でさせてもらった感触が蘇ってくるようだった。
もし、合っていたなら、久しぶりね、とにこりと笑い、昔話に花でも咲させただろうか。
彼に出会ったときは既に花屋……みたいな真似をしていたから、変わっていないなと思うかもしれない。
メインサロンに向かうようであれば、特に引き止めることはせず、またね!と、自分はレストランに向かうだろう。]