[後を付けていれば食材探しを始める子猫ちゃん。
バっと脱ぎ始めるシャツに目を細めて見つめながら、
こういう尾行に関してはスペシャリストな己の存在に気づくわけもなく。
まぁ健気に教官の指示通り動く訓練生。>>28
やはり彼で間違いなかった。
己が五感はは当たるのだ。
――そして獲物は逃がさない。
それが植物であろうと、動物であろうと、人間であろうと。
己が訓練生だった時はまぁ半分瀕死になりながら頑張ったものだ。
それに比べたら宿はある、食料や水も確保できる。
素晴らしい境遇じゃないか。
そんな様子を伺いながら、木陰から様子を眺めるゲオルグ(39)。
これはストーカーではない、至って尾行だ。*]