人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

[ウェルシュ・ストンプは、つい昨年領主に就任したばかりの若頭であった。

ストンプと言えば、ウルケル随一の造船所を有する港街。他にも兵器工廠や修理工廠などがあり、数十年で急激に発展してきた工業都市であった。丁度、ウェルシュの父親に当たる、前領主がストンプを大きくしたのだ。
ウェルシュは物心ついたときから船ができあがる様を眺め、育ってきた。]

 将来は船の設計士になる!

[そんなことを幼い頃から口癖のように言っていた、と。
ウェルシュをよく知る者は、彼のことをそう語る。]

[しかしその夢は――――叶う事はない。

ウェルシュ・ストンプ。
誰もが知っている、ストンプの坊ちゃん。
実は彼には腹違いの兄弟が居るのだが―――…それはまた別のお話。
とにかく、正嫡男はウェルシュただ一人。
産まれた頃から領主になることを宿命付けられたウェルシュに、その願いを果たすことは不可能だったのだ。]

(29) 2015/11/02(Mon) 02:12:55

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