そっか……それで……
[学校の授業がこの時間に終わる日に、よく会うんだ…薬草の花の話>>25に応えるつもりで出した声は最後まで言葉になることはなく、並んで座ったまま、視線を落とした。
薬を塗って貰った目の下が、またじんわりと温かい───さっきまで感じていた熱さとはまた違う熱を帯びていた。]
ねぇ、エレちゃん。
エレちゃんはこの村から………
[其処まで言って、首を横に振る。
そしてまた"いつも"の困ったような笑顔を作る。]
何でもない、忘れて?
[思わず口にしかけた其れは、何となく言ってはいけない気がして。
側にあった細い肩にほんの少しだけ体重を預けた。]