でも、なんで客室で寝てたのかなあ。 まさか林檎持って歩いていたら転んで頭打った? さすがにそれは……。[ずきりと痛んだ気がした額の傷跡に一度手を当て。ぶつぶつと呟きながら林檎を拾い上げて、部屋を出る。] 女将さーん。 誰か居ないんですか?[いつもより静かな気がする宿。呼びかけながら一階へと階段を下りていった。**]