―Eルーム―[伸ばした手が自らを包む銀色の繭に触れたとき、刻印の眠り続ける羊>>1の瞳が外との温度の差か ―― …ほろり、と一筋雫を流したような気がした。] [その、次の瞬間。] [銀色の繭は光を宿し>>13][闇色の世界は再び色を取り戻す。][緩やかに、緩やかに柩の蓋が開かれれば、蛹を破った蝶のようにまつ毛をゆらりと震わせ。] [ダーフィトの意識は覚醒した。]