[男は嗤っていた。
くつり、くつり。
盲信的に、ただただ慕っていた。
彼女に邪魔されるなら、譲ってもいいと思ってた。
その相手がいなくなった今、男を抑えるものはない。
それでも辛うじて“協力者”を区別する程度の理性は残ってた。
しかし裏切られたと知ったなら、男の目に映るのはただの餌しかいなくなる>>25>>26>>27。
破壊の快楽に溺れた人狼。
誰かの希望を、命を、大事な物を。
壊し、殺し、喰らう度に愉悦に浸り嗤う。
皆殺しにしてやると咆哮をあげる。
残った人間もまだ壊しきれていない心も、何かもを壊してやる。]