人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


黒透輝石の運び屋 ゾフィヤ

[それでも、願いを叶えられないことについてどう思うかを耳にすれば、>>26
困ったような顔つきになった]


……“天命”ね。
確かに持って生まれたものはヴェルにもわたしにもある。
でも、……刻は戻せなくて、過去は変えられなくても、
未来なんて、……それこそ神さまにしかわからないものじゃあない?

[そう、神さま自身か――あるいは、それに等しいものにしか。
ヴェルが湖の島に立つ東方じみた建物――社の方に視線を移す一方、
己はまだヴェルの方ばかり見ていた。
ためらいがちに右手を伸ばして手を握った。
何のぬくもりももたらさない手に何かを伝えるように。

我儘と言い切った、彼の願いは何なのか。
直接訊くことはしなかった。代わりに、]

(28) 2020/03/01(Sun) 00:20:59 (Akatsuki-sm)

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