―回想・カサンドラと―
なら俺はいけめんでだんでぃなソマリ、だ。
よく覚えておくんだぞ?
[進化するジョニーに驚きを受けながら>>5:154>>5:155、今度は女物のカツラでもプレゼントしてやろうと企んでいたのは内緒だ。
甘く浮ついた言葉を吐いた理由>>5:156は、日常を求めようとしていたことの他に
『彼女から密かに距離を置こうとした』のも理由の一つ。
女性に甘い言葉を吐くのは、初対面の人間や馴染みの薄い人間。後はレストランのウエイトレスのように『そうすることにより恩恵が授かれる』場合。
つまり、『距離を置いていた人達と同じ扱い』をしたのだ。
理由は言わずとも。
この手で彼女を傷つけたくなかったから。
“約束”はしていても、出来れば実行したくなかったから。
彼女の笑みが、ありがとうという言葉が、
辛かったのは秘密のこと。
あの時はまだ、己も自然な笑顔を返せていただろう。]