[どうしても一つ、その犠牲になった彼女へと謝罪を入れたかった。] 樹、 俺さ、 間違ってたのかな。[高等部の教室で授業をしたことはない。一つ一つ席を確認し、見付けた樹の席にちょこんと突っ伏した。] ……ごめん。[樹が落ちる前、俺に言った言葉を零す。俺の身勝手な目標の所為で犠牲になった彼女へ。]