ボクも一応、軍学校出身の准尉待遇だからね。
軍から通信機支給されてるんだけど、あの病院で使ってる業務用の通信機とも、この距離ならつながるんだ。
[そう言って示したのは、両耳についている碧玉に似た通信石。
軍幹部の親戚ということもあって、最先端技術を使った試作品を支給されているが、機密維持のため軍の施設でしか取り外しができない構造になっており、ほかの人に貸し出しなどができない代物だ。
なぜかオクタヴィアも同じ周波数の通信機を持っていたが、多分病院か軍かの手違いで彼女の元に渡ったのだろう]
それで、ヴィアさんから伝言頼まれたの。
………ユーリエがローレルさんに相談に乗ってもらったみたいに、ボクもちょっと相談に乗ってもらったりしてたから。
[そんな話をしている間に、タクマの姿は見つけられるだろうか]