― 過去編・晩秋のソナタ(仮)>>26 ―[さらさらと動くペンの動きに、思わずじゃれつきそうになる。 もう成猫であるし、モデルなんて言葉が出れば、ネコとてプライドがある。 鼻をひくひくさせながら、それをじっと我慢して] ふにゃ [煮干しがいいよー、なんてつぶやいた。 彼女が描き上げたあたりで、そっとそばに寄って覗きこもうとする。 一度マリエッタの顔を見てから] にゃ? [しっぽで紙面にふさふさ、ふれてみた]