……どちらにせよ、時間はかけられない。なら、本格的に危なくなる前に、決めるまで、だ。[腕の状態的にも、主の帰還までに、という個人的な期限的にも必須となるのは短期決戦。ならばどうするか──と。思った矢先に感じたのは、強い水の気。良く知る感覚に、ひとつ、瞬いた]これは……玄武殿、か?[低い呟きと、酸與が幾度目かの声を上げるのとは、ほぼ同時。そしてその直後、下から螺旋描いて突き上げてきたのは──多くの力受けし水の柱。>>14]