今後、従軍をやめて、復興に回りたいという申し出が続くだろうね。
[志願兵数の減少予測を告げるカレルの顔は、だが、暗くない。]
我々は国土の回復を、民の生活の安寧を期して起った。
略奪の日々と圧政からの解放を望む人たちが集まり、共に戦って、奪還した土地が広がってゆく。
ある一点を越えれば、今度は、その地に残って復興に努める人たちが増えて、兵が減るのは必然的なこと。
われらの目的が正しく遂行されている証でもある。
でも、自由な人間の選択として、最後まで一緒に戦おうという人たちもいることを、わたしは疑わない。