『隊長!手当は...』後だ。[ 呼び止めようとする部下に短く返して、その場所へと歩み寄る。クレステッドは、その場に居たろうか。居たとしても、視線を一度流しただけで、声はかけず、横たわるツェーザルの脇へと歩み寄り、その頭の傍に片膝をつく ]...ツェーザル......[ ツェーザルの頭に伸ばす手も別の青年の血に濡れたままだ ]......タヴィが、泣くぞ?[ ゆっくりと、頭を撫でるようにして、声を落とす。そう言う彼自身は涙を落としはしなかったが、声は僅かに掠れていた ]