[闇色の竜が消えた後、そこにあるのは同じ色の球体。
それはふるふると震えた後、触手のようなものを伸ばし始める]
……やらせねぇ、っての!
[あれに触られたらヤバい、とは本能的な察知。
だから迷う事無く駆け出した。
緋色で括った銀色が、揺れて流れる]
グライフ、シンクロ!
……緋煌裂閃!
[呼びかけに応じて舞い上がった相棒がきゅーい、と高く鳴き、翼を大きく羽ばたかせる。
それが発生させる広範囲の真空波に向けて、緋色の気弾を一発叩き込んだ。
真空波は緋色の煌きを取り込み、更に勢いを増して伸びていく触手を切り払う。
近接格闘と天属性をマスターした一部の翼ある幻獣系使いだけが使えるという、ある意味極レアの広範囲技。
いつぞ、撃破数記録を叩き出した時に使った技ともいう]