―1日目・PM14:30・第三訓練場―
[魔物と対峙するのに準備など要らない。教官の声>>22に真っ先に手を上げると宛がわれたスライムとすぐさま交戦になった。
何種類か魔法を打ち込んでみて相手の強さを測れば、グランツ士官学校の訓練用なだけあって平均よりは優れている個体であることが分かった。そしてやけに素早い。
とはいえ、所詮は親善合宿に用いられる程度。鈍化の魔法で遅くなったところに何発か大きめの雷を落とせば"スライムだった何か"になった]
あれ? 殺して良かったんだっけ。
[ダメだったらごめんね、と教官に言い残し、その場を離れると少し離れた位置にある木陰に腰を下ろして同期の訓練を見守った]