……… 子兎。[思わず瞬きひとつほど固まった。手の上に乗りそうなほどの小さくて丸くてふわもこで真っ白いそれは、] ───ッ!!![驚異的な脚力で跳ね上がり、首筋へ二本の角を突き立てようとする。寸でのところで半歩身を引き、拳を打ち込めば、軽い兎の身体は後方のどこかへ飛んで見えなくなったが、]