[弩からは依然として矢が放たれて続けている>>25
弓からの矢よりも少し間隔が間遠とはいえ、その威力は脅威であった。
真っ直ぐに飛来する矢に喉を射抜かれ絶命する者がある。
ある者は辛うじて盾を翳したが、その威力を受けきれずに肩に重傷を負って蹲った。砦側の射手にも、徐々に出血が増えつつある。]
投石器を控えさせよ。いや、まだいい。
もう少し待て。
[結局、工兵に組ませた投石器>>1:361は、使えるものは4台にとどまった。
それも本格的なものではない。
が、人が手で飛ばすよりは多少多くの石を遠く飛ばせる。
結局のところその程度のものではあるが、しかし、敵が砦に近づけば多少は役に立つであろうと思われる。
それらを砦の前庭、カークたち攪乱兵の出入りしていくより少し北の空き地辺りを狙わせ据えた。
それらは沈黙のまま、今はまだ少しの*時を待つ*]