― 平原 ―[先に何があるかわからぬ、という危惧もあり、休息に費やした時はやや長め。天上宮にも近いこの辺りは比較的穏やかだが、先に進めばゆるりとできる場が得られるとは限らぬから、確りと休むべき、と判じていた]……さて。そろそろ、行くとするか。[休息の終わりと出発の促しは、そんな軽い言葉で紡がれる。開かれたままだった朱翼が一度大気を打ち、同じ色の光を散らして一時消えて]