― 舞踏場近辺・ビル屋上 ―[飛来する鴉に気づいているのかいないのか。銀の娘はただ、銀の繭を見つめていた、けれど]……?[周囲を巡った鴉の形がとけ、異なる姿を象る。少女は数度瞬いた後]……あるじさまは、ただ、見届けよ、と仰せられた。だから、わたしは、そのためにここにある。[投げかけられた問い>>23に返すのは、無機質な声]あるじさまが他のなにかを望まぬ限り、わたしはただ、見届ける。