[夕暮れの色が差し込む窓の方を一度視界に留めたが、 また目線を仰向けになっているシモン>>23へと向け。 そして、左目の傷から唇を離した時に。 サイドボードに腕をぶつけた拍子、危うく香器が落ちかけた。] と、っと……、[手で押し返したは良いが、唇が濡れた瞳では無く唇を掠める。] 悪い、 …… いま 、[ぶつかったか?と声に出すのは躊躇えてしまい。 そうして赤みが頬に僅かに射した所で、 身体を後ろへと滑らせ、木製のケースを手に取る。]