[涙を零すオクタヴィア。>>24
村の長の使いに告げられた言葉の衝撃が感じられて、
こちらの眉も曇る一方だ。
信じられないのは当然だろう。
――自分だって、幼い頃の記憶がなければ
こんな無慈悲な指示は無視して板壁や土嚢を
何とかできないか考えていただろう。
こんな状況でどう力付けたらいいものか。
言葉足らずの朴念仁には荷が重かったが
さすがはオクタヴィアだ。
地に根差したしなやかな女性は、自力でちゃんと立ち上がれる。
楽しむだけではなく癒しの力になる香草。
従来の農業に留まらない彼女を尊敬していた]