[あの上司がいてくれるなら、緊急事態とはいえ、艦の中心部はきっと回るだろうか。クレメンスからの次の通信に備えつつ、自分は末端を引き受けようと、避難の手伝いに駆け出した。誰かに出逢えば、避難を勧めるか、乗員ならば避難への協力を要請してみたりして。その結果、逃げ遅れる人もでるかもしれないとは、この時はまだ、思いもよらぬまま**]