――私は冬と氷雪の神。
元来は精霊であったが、数千年前に昇格した。
血の通う身であったことはない。
[道すがら、少女>>2へ己が正体を端的に述べる]
理由、か。
――この世の理故に、だ。
[問いには答えにならぬ答え]
王華へと上り詰めるための戦いでは、異界の者の力を借りるが決まりでな。
私としても、生ける者を己が領域へ踏み込ませるなど、本来は望んでおらぬのだが。
[嫌々、という態度は隠さず、小さく首を振り]
そして、そなたは選ばれた。
――嗚呼、間違いなく選ばれたのだ。
[雪花を受け止めたと話す少女に、彼女こそ己が呼び込みし者だと確信を得る]