[一度誰にも会わない所で考えを整理したくて。ずるい脚は都市の外れ、郊外へと向かう。気の変わったギィが追い付けないように]……花の香り。[西側は花畑が多い。きっとその辺りまで来たのだろうと、少し足を緩めた。――その刹那、眼前に鋭利な針が飛来する]