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[ 氷乙女の起こした橋の影響か。
真冬でもないのに、時おり顔に冷風を受ける。
白馬を従えて単身、作戦決行現場に向かう――。 ]
第1中隊は参加の命を受けていなかったのでスルーしたが。
カサンドラが前進拠点に来たのは、このためか…
[ 護衛任務がなければ、第1中隊は別の場所で駐在していた。
ここまで来たのは何かの運を感じる。
――そういえば科学教官だったな、とか、
――父と魔石、魔器の話ばかりしていた、と。
――さまざまな事が、思い出されて。
現場に着けば荒ぶる馬を止め、辺りの様子をうかがった。 ]