[改造前であるならば。
やはり団体行動は苦手だったから、さくっと気になるものがあったのならさくっと槍一本もって片付けてきて。
まずイェンスに怪我がないかどうかを確かめてから、自分について追求する連中に、それから別に五体満足怪我もなくもどってきたから問題ねーだろ、とぶっきらぼうにいっただろうか。
首から上は生前のまま。理論上は、言葉も話せるはず、と。ヴェルナーにまだ生きるチャンスを与えた学者はそうはいったが。
だが、最後の口に出した言葉は。
『おれに構うな! 逃げろ、イェンス!』
地元勇士と傭兵とで組んだ、魔物退治パーティ。
はじめて見た、凶悪な魔物。次々と死んでゆくメンバー。そして死してなお立ち上がる、"新たなる"魔物。
――決着は、ヴェルナーが特攻し、自爆したことによってついた**]