[小さい頃から通っているため、成長による視線の高さの変化はよく分かる。以前より低く感じられるようになったカウンターごしに、背中の長弓へ視線を向けるチャールズ>>26へ、にっと笑いかける。]
心配してくれてありがとー!ここに来る前に、調整してきたばかりだから大丈夫。
[それから周囲を軽く見渡したあと、声を潜めた。]
なんでも、最近スミ湖の周りを変な奴がウロウロしてるんだって。襲われた旅人が何人もいるらしいって噂だよ。だから、村の外に出る前にちゃんと武器を手入れしておけって言いつけられたんだ。
おっちゃんも気をつけてね?オレはこれから聖地へ行くから、万が一何かあったら声かけてよ。恩返しってほどじゃないけど、危ないときは絶対助けるからさ!
[仕留めた獣の毛皮や肉を加工して、各地を行商して回るため、噂話はそれなりに村へともたらされる。また、”危険な目に遭っている人を助ける”ことも、一族の中では当然やるべき義務と考えられていた。
あつらえたばかりの剣を両手でしっかりと抱え、じゃあまたねーと手を振りながら、チャールズの工房を後にする。**]