[そうして今、当然のように隣の席を陣取り。一向に窓の外を眺めたままの炉から、視線を手元へ戻しながら。]そりゃあ、新幹線だからな。……なんだ、そんなに早いのが珍しいか?[隣の棒読みな呟きを拾い。>>8揄い混じりに言葉を投げ、欠伸を噛み殺し損ねて緩んだ口元を文庫本で隠した。**]