[闇にまぎれども盗人のような真似はせず、蒙昧なる吸血鬼の館の正面に配された門衛変わり>>18を冷酷なる蒼の双眸は見つめる] ―――ハ…良い眼だ。貴様が何者かは知らぬがその不屈たる様は、存外の掘り出し物かもしれぬ。それに―――[醒めた紫水晶に嗤うと、腰にさしてある剣は抜くこともなく。堂々と近寄り、左胸へと振り下ろす聖刃>>19を左手で握り止める]