―第2エリア/通路―
[心臓マッサージを止めようとする手と、医師の表情から、
エレオの死を悟ったのだろう>>20
トールの瞳からさらに涙が溢れ、震える手でエレオの顔を撫でる。
その光景に胸奥がひどく痛むのを堪えつつ、遺体を確認し。
自身でも涙を止められぬ様子のトール>>21の髪を、
無言のまま、くしゃりとひとつ撫でた。
子ども扱いでもばかにしてるのでもなく>>3:198
こんな状況の中でさえ、なお、誰かの為に心から涙を流せて、
そしてまた誰かの為にも、泣き止もうとしているトールに。
難聴でも音楽が好きだと聴いた時と同様>>2:47、
柔らかな強さを想う。
お前はそれでいいんだよ、と思っていると伝える為に。
トールが「人狼」の可能性もあるのは分かっているが、
少なくも今の様子は、無自覚な宿主は有り得ても、
自覚ある者の演技には見えにくく]