人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


電測士 リエヴル

[ファベル少尉の駆けていったあとの通信室で、嘆息して]

……少佐、丁度いい機会だ。
ひとつだけ、懺悔を聞いてもらえますか。三十秒で終わる話だ。

[頭ひとつ低い年少の上官に、呟いた]

……本当はね。
もう、ことこの状況に至っては――、
……我々も退艦して、このフネを連中ごと沈めるのが最善だと、思ってます。

そう命じなかったのは何故か、ってのは……ま、言う必要はないか。。

――……俺の個人的な戦争に付き合わせて、少佐や、少尉には申し訳なく思ってます。

[どうしても。どうしても、吐き出しておきたかった。
そして、部下には決して口にできない内容だから、今しか機会はなかった]

(27) 2014/04/29(Tue) 22:44:56

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