人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖光の ユーリエ

[ 「無駄だから」
 と思っていた頃には、何にも見えていなかったし聞こえていなかった。
 何も伝えようと思っていなかった。
 でも、世界はこんなにユーリエに語りかけてきていた。

 色は鮮やかで、音は華やかで、匂いは複雑だった。
 魔物だとか、夜の城だとはそんなことは関係ない。
 世界の全ては必要で、
 世界の全てに愛があった。

 こんなこと知らなかった。
 すぐ傍にあるのに、どうして気づこうとしなかったのだろう。
 後悔と感動の混ざった涙が、ほろりとこぼれては、床で弾けた。 ]

(27) 2014/02/24(Mon) 00:47:07

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