人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【3】rāst-dorūsh ソマリ

[そのまま、一歩分を今度は此方が下がると、少なかって口数は一変して、饒舌を見せる。
けれど、それは酷く抽象的で、理解させようとはしていないようでもあった。]

  止まる木を失ったなら、鳥は去るさ。
  それでも、場所さえあればまた。
  風や雲の向こうからでも、止まりに来る。

  あぁ、きっと願っていよう。
  未だ見ぬ桃源郷の、ある事を。

  重いなどという事はない。
  ただ唯一、重いのは生命の輝き花の美しさばかりだ。
  だから、その想いごと連れて行こう。

[そうして一言、俺は彼女に囁くと、踵を返して歩いていく。
絵を持たない左手を、ひら、一度振って建物の影に入るよう。]*

(27) 2017/04/29(Sat) 02:10:13

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