[聖女の祈りを背負い、血の変わった友と相対し、それでも挫けぬ心は、人よりも余程冷たい血が流れている。] ―――罰に甘えるな、アデル。 償いを覚悟することは、希望のすることじゃない。 誰より、君に恥じぬ君と成れ。 アデル、君は神子でなくとも、男だろう?[最後の言葉は極々個人的な自論だが、彼に託す全てはその一言に集約されていた。>>23]