襲っても構わないと 殺されても構わないと言ったけれど……[目の前のオットーは未だ混乱の最中だっただろうか?悲しみの海に溺れ私の声は届いてはいなかったかもしれない。それでも、私は言葉を続ける] 夢から覺めて一時の現を過ごしておいで。 アルとリナを…『人の子』の御霊を大地に還しておいで。 それが、君の選んだ道だ。 夢から覚めることを選んだ君のね。 ああ、そこの神父もそうだね。 彼もまた還してやるといい… 花盛の夢を見ぬ者に目覚めはあげないのだから。