― 独白と回想 ―以前は当たり前に袖を通していた制服に、どこか懐かしさを覚え。そう、数年前まで自分は確かにこの徽章と制服を以って、生きていたはずだ。ハ、と次の瞬間には吐き捨てるような笑いを零し。忌まわしき記憶も又、同じ様に呼び起された。感概も感傷も。総てを怒りに染め上げて。今は唯、「―――クロトフの敵に、死を」そんな言葉の下にて生きる者。怒りを糧に炎を燃やして。