―メイン・サロン―
[サロン内を見回せば、うじゃうじゃと山積みされていた
ドロイドの壊れた身体やら腕やらは、通常の業務に戻った
ドロイド達によって撤去されていたが。
バリケードに仕様された備品の机や椅子やソファ類はボロボロで。
はぁ、とため息をついた時、壁に凭れ眠るトールの姿が見えた>>10.
また眩暈や具合でもわるいかと、案じながら近寄り、
傍らに片膝をついて、寝顔を覗き込む。
エレオノーレのスープのおかげで、
身体がぬくもっているとは知り得なかったが、
顔色も、手首で採った脈も、一応は安定しているよう。
白衣よりは多少は保温効果もあるだろう、
その下の制服の上着を脱いで、眠るトールの上にそっと掛けた]