とはいえ。 ……今は、命を受け、軍を率いる者としてここにいる。 てわけで、気に入ったからこのままお帰り、とは言ってあげられんのよね。 ……もっとも。 そんな言葉は、望んでないと思うけど。[そんな弱腰であれば、最初からここを目指して走ってなどこないだろうから、と。そんな思いと共に言い放ちつつ、浮かべた笑みは猛禽のそれ。*]