人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


共和国大使 カナン

 
 その仮定に対して、おれの──正確にはおれの生国セドナの経験でお答えはできます。


[開国により、安価でより栄養価の高い海塩が輸入されるようになったことで、セドナの岩塩鉱業が成り立たなくなったこと。それによる失業に対し、需要の高まった流通業への振替や、狭い坑道での採掘に適しているからと伝統的に行われてきた子供の労働の禁止と14歳までの義務教育の施行。あくまでも岩塩鉱業にこだわる者へ、岩塩坑道内に教会を彫るという芸術事業の発注云々──をカナンは簡潔に語る。]


 もっとも、これはひとつの例に過ぎない。
 個々の不安要素に完全に合致する過去事例を提示することは、貴殿のおっしゃるとおり、事実上、不可能です。
 そんな要求は、実のところ「安全が証明できないならやらない」という帰結へ導きたいがための設問でしょうから、対応するのも泥沼です。
 

(27) 2015/03/10(Tue) 19:52:23

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